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教えてシーサー兄さん!第2回こども北摂里山探検隊「里山再生プロジェクトとエコスタック作り」後篇

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こんにちは自転車乗りfumitaroです。2020年10月24日に開催された第2回こども北摂里山探検隊「里山再生プロジェクトとエコスタック作り」を紹介するブログ記事、後篇スタートです。さぁ、昼食を食べて元気も回復した後は、いよいよ今日のメインイベント「エコスタック作り」が始まります。シーサー兄さんがこどもたちにこれから行う作業についての説明をおこなっています。

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シーサー兄さんの話に聞き入る真剣な眼差しのこどもたち。

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これから作る「エコスタック」ですが、木材で枠組みを組み、その中に落ち葉や小枝などを敷き詰めて、昆虫の幼虫たちの住処になるような場所を作ってあげることで、その幼虫を食料とするために別の昆虫や小動物がそこに集まり、また、その小動物を狙う動物や鳥がそこに集まってくる、、そんな効果を狙った自然の物を使って作る人工の装置です。

里山の森(雑木林)の中にこのエコスタックを設置することで、その場所に多種多様な生き物たちが集まり、里山をより豊かな場所に変えていく。そんな効果を狙って設置されます。

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ありまふじ里守の会のスタッフの方から、これからの作業に使う道具たち(剪定バサミやノコギリ)がこどもたち1人1人に手渡されます。山仕事に使う本物の道具なので、その使い方のレクチャーもしっかり行います。

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道具を渡すだけではなく、森に入って作業をしやすいようにハサミやノコギリのホルダーも装着して装備をきっちりと整えます。こどもたちの緊張感が一気に増すような感じです。

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本来は腰に巻くベルトですが、そこはこどもたち。ベルトの丈が長すぎるので、襷状にベルトを巻いてホルダーを取り付けるという臨機応変の対応です。

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装備も整ったところで、いよいよ里山の森に出発!!(=゚ω゚)ノ

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午前中の雑木林散策でも通った小道に到着。今回の作業場所はこの周辺。

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まずは第1ミッション、剪定バサミを使った「下草刈り」のスタート(=゚ω゚)ノ。

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今は歩きやすくなっている道ですが、ここも元々はササや小さな樹木が生い茂っていた森の中でした。里山の保全管理を進めるために、人の手で時間をかけてササや小さな樹木たちを伐採することで作られた道です。

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そうして作られた森の中の道も手入れをしなければ、またそのうちに元の森に戻ってしまいます。そのために伸びてきたササなどの下草を刈り取る作業を定期的に行わなければいけません。

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下草を刈り取ったことで、さっきよりも森の小道がずいぶんとスッキリとした感じ♪

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そしていよいよ「エコスタック」作りのスタート。参加者たちを3つのグループに分け、それぞれのグループに里守のスタッフがリーダーとしてエコスタック作りを指導します。

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エコスタックの軸になる杭をどの場所にどれくらいの間隔でどんな形に打ち込むかということも大事なポイント。

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力仕事なので、付き添いのお父さんの力を借りて杭を木槌で打ち込みます。

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このグループが打ち込んだ杭は円形。この杭を軸にして円形のエコスタック作りを目指します。さぁ、狙い通りに上手くできるかな??

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杭と杭の間に挟み込むエコスタックの側面になる部分の木材はノコギリを使って適応な太さの木を伐り出します。真剣な眼差しで伐り出し作業を行う男の子。

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お父さんと協力しての伐り出し作業。そうそう。ノコギリを使う時はしっかり切り取る木を固定しないとね。

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女の子たちも材木の伐り出し作業に精が出ます。

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このグループのエコスタックは長方形ですね。細い枝などで枠組みを組み上げていきます。

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円形のエコスタックもここまで組み上がってきました(*^^*)

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おっ、このグループは正方形ですね。色々な形のエコスタックがあって面白いです。

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かなり太い木材を使ってがっしり頑丈に組んでいますね。

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木の枠が組み上がったら、その中に落ち葉や小枝などを入れていきます。落ち葉、小枝集めに大活躍の男の子たち。頼もしい(*'ω'*)

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立派な枠組みの中に落ち葉を入れて、踏み踏み、踏み固めていきます。

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踏み固めたら、その上に更に落ち葉を追加して層を重ねていきます。この落ち葉や小枝の中に昆虫の幼虫たちが入り込んで寒い冬を過ごすんです。落ち葉や枯れ枝は発酵が進んで熱が出て温かくなりますからね(*'ω'*)

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このグループは落ち葉ではなく、細い枝を細かく切って枠組みの中に入れています。中に入れる木材や落ち葉の種類等によって集まってくる昆虫たちの種類も違うのかも知れません。

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ずいぶん、こんもり落ち葉が積み上げられましたね(*'ω'*) 幼虫たちも棲み心地が良さそうです。

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横から見てみると結構な迫力です。

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小さな男の子もせっせと落ち葉を運ぶ作業を頑張っています。

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そして、それぞれのグループが作り上げたエコスタックのお披露目会です。どんなところを工夫したのか、作業をしてみてどうだったのかの感想を言い合います。

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そして、自分たちで作ったエコスタックを前に、グループの全員で記念撮影📷。円形を目指したエコスタックは六角形のエコスタックになりましたが、これはこれでカッコいい。

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このグループは長方形のエコスタック。横幅が長く大胆で力強い組み上がり方です。

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こちらの記念撮影。長い時間をかけて作った苦心の作品です。

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このグループのエコスタックは一番大きかったので、中に敷き詰める落ち葉や枯れ枝を集めるのも大変でした。残りの作業は里守の会の皆さんが完成させてくれます。

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大迫力のエコスタック(*'ω'*) どんな生き物たちがここに集まってくるのか楽しみです。


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エコスタック作りを終えて、古民家に戻ってきたところで解散式。今日自分たちで作った3基のエコスタックがこれからどんな風になっていくのか、それが楽しみです。また次回にこども北摂里山探検隊で「エコスタックのその後」を見る機会が作られると思います。

その時はぜひ、今日参加してエコスタックを作り上げたこども探検隊の皆さんは集まってくださいね(*'ω'*)ドンナイキモノガエコスタックノナカニスンデイルカナー??
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