1.西村さんの週末
私の名前は Eriko Short。「セカンドライフ」の住民です。この物語の案内役です。
「セカンドライフ」? そう一世を風靡したあの仮想空間世界です。
自分の分身であるアバターを使い、「SecondLife」(第二の人生)を過ごす場所を作れてしまうという画期的なもので、日本でも一時ブームとなりました。
立ち上がったのは今から15年前。仮想通貨やバーチャルなど、今を予見するものでした。
世界的にみれば今もその世界は続いています。
本題に移りましょう。古民家を買って住むというのは、まさにセカンドライフのイメージです。
定年退職してからの人生のような。
現役であっても脱サラして農業を始める場合もそうでしょうか。
いずれにしても第2の人生のでしょう。
このドキュメンタリーの主人公の西村さんはおつとめ人(会社員)です。念願かなって三田に古民家を買うことができました。里山に住みたいということで。
週末は猪名川で借りている場所で畑をされています。宝塚では里山の保全活動もされています。
そして月2回、土曜日には丹波の篠山へ・・。せっかく古民家を買われたのに家でゆっくりする間もないですね。
いえいえ、西村さん、実は古民家には住んでいないのです。
どうしてなのでしょう・・・