『森林の仕事ガイダンス』(全国森林組合連合会主催) に参加してきました

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こんにちは。fumitaroです。寒い日が続きますね。私が暮らす三田は関西圏でも一番の最低気温を記録する日もあるそうです。もう冬の寒さは十分に満喫したのでそろそろ温かくなってきて欲しいと思う今日この頃です。

そんな中、2月3日土曜日は北摂の里山地域を離れ、大阪都心は天満橋のOMMビルにマウンテンバイクを漕いで三田からはるばるやって来ました。思い起こせば20年前・・・OMMビルの付近の日本経済新聞社にアルバイトで通った学生時代でした。その頃は伊丹から天満橋まで自転車で行き来してました。今でもやってる事はあんまり変わりませんね"(-""-)"

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そのOMMビルの中で、こんなイベントが催されており、この取材にやって来たというわけなのです。
『森林の仕事ガイダンス』(全国森林組合連合会主催)・・・なんだ、なんだ??

『森林の仕事ガイダンス』とは・・・
「新たな林業の担い手となる林業作業士(フォレストワーカー)の確保・育成・キャリアアップ対策を目的とする「緑の雇用」現場技能者育成推進事業の実施主体として、林業の担い手の確保、高齢化の改善対策に取り組む全国森林組合連合会が行う林業就業相談会」
ということらしいです。まぁ簡単に言うと林業の就職説明会ってところでしょうかね。

日本の国土面積の7割は森林で覆われていているように、世界でも有数の森林大国なんですね。でもこの森林の4割は人が植え育てた人工林で、健全な森林として維持するためには手入れが必要となります。戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎え、森林資源の増加による事業の増大が見込まれ、より多くの林業従事者が必要とされているという時代背景もあって、「森林の仕事ガイダンス」のような相談会が行われているようです。

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会場では全国森林組合連合会の関係者や来場者で賑わっていました。会場には北海道から鹿児島までの29都道府県の林業労働力確保支援センターや森林組合連合会が相談ブースを設けて、各地の林業に関する情報や林業の仕事内容、就業までの流れ、林業従事者として長く活躍するためのキャリア・サポートなどについて説明していました。

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地元の大阪府や兵庫県のブースは順番待ちが出るほど来場者が詰めかけていました。どのようなことを訊いているのでしょうね。

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日本各地のブーズでもその県の林業の様子や観光パンフレットなどが置いてあり、来場者は自由に持ち帰ることが出来ました。こちらは「日本のひなた宮崎県」。

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こちらは「日本一のおんせん県おおいた」。色々な県がその特色を前面に出して多くの人に知ってもらおうと工夫を凝らしている様子が伝わってきますね。

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こちらは、くまもんがいるということは熊本県のブースですね。

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兵庫県には県立の森林大学校なんて専修学校があるんですね。受験資格は高校卒業又は同等程度で、
平成30年4月1日で40歳以下の方。林業に携わる仕事をしてみたいと思う方はここに入学することも一つの方法ですね。

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森林の仕事ガイダンスでは、こんなトークショーも企画されていました。実際に林業の従事するワーカーさんに登場してもらってインタビュー形式で話をお聞きすることができるようです。

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来場者でいっぱいの中、トークショーが始まりました。

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インタビューアーは葛城奈海さん。女優でもあり、環境ジャーナリストでもあり、予備自衛官でもあり、という様々な経歴をお持ちの方ですね。ゲストは千葉県で林業に従事する齋藤さん(40歳)。大手飲料会社を離職してフォレストワーカーの道を志して12年目という方でした。斎藤さんの林業との関わり方の来歴を紹介するという形でトークショーは進みました。

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自販機に飲料を配送する仕事に従事しておられた斎藤さんですが、もともと登山やクライミング、スノボーなどのように自然の中で遊ぶの大好きだったということで、自然の中で働く仕事がしたい!と一念発起をして森林の仕事ガイダンスに来てみたことが、フォレストワーカーへの第一歩となったそうです。ガイダンスでは収入の事を中心に訊いていたとのことですが、思ったことは「給料は安いし、仕事はキツそう」という印象だったそう。実際に給料は前職と比べると半分以下になってしまったそうな。それでも、実際に前職を辞め、林業へ転職。千葉県森林組合で雇われ、新米フォレストワーカーとして働きはじめました。付いた親方が兼業で農家もされていて、お米や野菜をたっぷり頂いたので食費はずいぶんと助かったそうです。林業は土日祝は完全に休みなので、趣味のスノボに没頭できたとか。

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作業にも慣れてきた頃にチェーンソーで自分の肘を切るという大怪我を負ってしまったそうな。その怪我も乗り越えて、林業の仕事に専念、そして35歳で結婚されました。

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36歳でようやく日給制のアルバイトから正式に月給制の職員に採用されたようです。28歳で林業の世界に入って8年目。これはなかなか厳しい世界ですね。 しかし、お子さんも生まれ、マイホームも購入し、フォレストワーカーとしてのキャリアを順調に積み上げて来られました。

林業施業プランナーとして現場の管理や森林経営計画作成業務とということは、現場で木を伐倒したりといった作業的な内容だけでなく、山の所有者さんとも話をして、今後どのように山林を守っていくか、育てていくか、ということを専門的な知見を元に計画を組た立ていく仕事内容になるそうです。

しかし、現実問題として、28歳で転職して、企業勤めの時と比べて半分以下の収入とは正直厳しい。しかも8年間も日給制での仕事とは・・。雨が降って仕事がなかったり、怪我をして仕事に出れなくなった時にはどうなるんだろ、と考えると、作業のキツさだけでなく働く者へのサポート体制という意味での厳しさが如実に浮かび上がってきます。

最後に、斎藤さんからの一言で、「木を育てることは、山を育てることであり、山を育てることが山の環境を良くし、結果として山の価値があがる」と言っておられました。山の価値が上がり、木材が収益に繋がれば地場産業の活性にも繋がり、そこに仕事が出来れば、従事する人の数も増え、家族も増え、人口の減少化が激しい地方の過疎化を少しでも食い止める役割を林業に期待することは出来ないか・・・そんなことを考えてしまいました。

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最後に・・・トークショーに登壇していたフォレストワーカーさんの体験談として、山の中での危険ということで、熊と遭遇した話やうっとうしいアブの話が出ていましたが、山の中で一番遭遇したくないのはスズメバチと言っておられました。最終的に、「アイツらには勝てない」と。山のプロまで恐れるスズメバチ。山に入る時は皆さん気を付けましょう。






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